刀語 #12「炎刀・銃」【終】

「私達の負けだ。まあ、私が死ぬだけで、そなたが死ななかったのだから良しとするか…」「私は今、とても幸せだよ」、とがめ凶弾に倒れる。「俺はあんたが本当に好きだったのに」「それでも、私はそなたに惚れても良いか…」、血溜まりや瞳に相手の姿が映る描写が中々来るけれど、仕組みを大体把握した炎刀・銃のことは伝えず。「違うよ、俺はとがめの仇を討ちに来たんじゃない。死にに来たんだ…」、かくして、総決算に尾張城へ乗り込んでくる七花はスパルタンXのように階を上って行くが、刀を壊しても相手を殺しても良いなら無双状態なのね。「いざ尋常に」、右衛門左衛門との対決前、今までのとがめの姿がよぎるのは最終決戦であることを念押し。「お前死ぬ気か?」「そう言っただろ」、ノーガード戦法は痛いが、後を気にしない最終回ならではの壮絶さがある。ちぇりおをちゃんと使ってるのも、エピローグで「八つ裂き〜」言うのも洒落ている。まあ、否定姫と珍道中になるのは読めなかったなー。