『Kanon』(第24話)【最終回】

いつもの朝、寝ぼすけ名雪「だって、お母さんのジャムすごく美味しかったんだよ」&復活している秋子さん。ここまでは夢かと思ったが、登校して香里も白ジャムを食べたことがあるとの話。「そんなこと言う人嫌いです」、校庭にて同じく復活している栞。更に、踊り場で復活している舞&佐祐理さんと食べるお昼。皆、口を揃えて奇跡のようだと言うが、祐一は心にシコリを残している。全部思い出したけど、あゆとはもう会えないという祐一に「木から落ちた女の子は、亡くなった訳じゃなくて・・・」と秋子さん。重要情報はもっと早くに教えてやれよ。病院に駆けつけると天使のマスコットを手にしたまま、七年間目覚めない寝たきりあゆ。天使は、ちゃんと渡ってたんだなー。大好きな人の周りの人が幸せで笑っていて欲しいのに本人が寝てるのはダメだと思う。「約束を果たせるのは約束をしたその人だけだから」、舞の助言で待ち合わせ場所だった大木(の切り株)の側、渡せなかった赤いカチューシャを見つけた祐一、泣けますなー。夢の中で会いに行きプレゼントを渡すが、今度は本当に遅かった。動き始める時間、季節は巡り、待ち合わせのベンチで猫帽子被ってるあゆ可愛いじゃん。引っ張ったけど、全員生き残ったラストでした。

総評

冬の街で起きる約束と奇跡の物語。細かい動作、仕草で感情表現するキャラは魅力的に描かれていて、変な口癖も慣れれば個性だ。キャストの迫真の演技も見所だろう。商店街や学校の情景も臨場感あって本当にあるように思えるくらいである。ストーリー面では、伏線はあるけどまったり全員のイベントが細切れで進む前半はやや物足りない印象かな。一話完結ではないので、各話の終わりで座りが悪い部分があり、栞と舞編のラストはキレが悪いが真琴とあゆ編のラストでEDへ繋がるのはキレイなど、各ヒロインエピソードの繋がり&切り替えを苦労している様子が見られる。メインキャラの入院率が非常に高く、話が進むに従って、お休みのキャラが増えていくのは結構寂しかったですね。かなり気に入って見ていた作品で、ほろりとさせられる場面も多数。特に真琴編ラストは忘れられない。