『Kanon』(第16話)

佐祐理/舞の見舞いで訪れた病院で、栞と出会う祐一&あゆ。「辛いことから目を背けようとしている人は祐一の傍に居る」という舞のヒントはこの時点では誰のことか分からない不親切設計。風邪(?)で寝込む秋子さんの看病に奮戦するあゆに、電話で助言する名雪はしっかり者。あゆの家族(亡母など)についての疑問も伺わせる。美坂/水瀬家で空気と料理の質が対比になってるのも面白い。この状況で栞とデートの約束する祐一は不人情家or大物だな。デートにて、ゲーセンが初めてという栞に「お前も狐か狸じゃないだろうな?」な冗談は通じないと思う。Last regrets別ver.をBGMに、お気に入りの場所:噴水広場で雪合戦、雪だるま作成など意外と元気じゃんという場面を見せる栞だが、もう一箇所行きたいという場所は学校。姉と一緒に普通の学園生活をしたかったこと、生まれつき体が弱いこと、「嘘をついてました」との告白。その晩、香里の呼び出しを受ける祐一、街灯の当たらない暗がりで表情が読めない構図での香里の告白。栞が妹であることと栞から聞いた内容を順に聞かされるが最後にとどめが来る。「あと一週間であの子の誕生日。次の誕生日まで生きられないだろうって言われたあの子の誕生日」「こんなに辛い思いをするなら最初から妹なんて居なければ良かった」「あの子、何のために生まれて来たの!」と、舞の言っていたのが香里なのが分かる寸法。「思い出に時間は関係ないです」「時間一杯までこうして居られたら良いですね」栞の台詞が暗示していたモノを含め色々と繋がる。