劇場版 灼眼のシャナ


 悠二とシャナの出会い〜VSフリアグネまでを再構成。予備知識なく初見で理解するのはかなり辛い内容(それなりに話数割いているTVシリーズでも結構難しかったですからね)。戦闘シーンは緊迫感と迫力があって良いのですが(封絶の黒糸状の繭形成みたいな張り方とかも目を引く)、悠二のモノローグが多いので総集編っぽい部分が少々気になるかな。何だか、ビル上(クレーンとかもあり)に立って街全体を見てるシーンが多いですよ。TVシリーズ同様に学校エピソードは少なめで、平井ゆかり(浅野真澄)は日常編におけるシャナの踏み台なので仕方が無いがあっさりですなー。池と吉田さんも出番はボチボチ程度。他のクラスメートは出ません。マージョリーマルコシアスも何のために来たのかイマイチ分からないうちに戦闘開始で、フリアグネ戦でのお助けキャラ的な活躍頻度。メロンパン、着替え、うるさい三連呼など、サービスもあります。
 悠二が「救急車を呼んでくれ」と喚くヘタレから、平井さんの消滅を経て、「君はシャナだ。僕は今からそう呼ぶ!」とシャナとの関係を築き、「今出来ることをする」との決意まで成長していますね。フリアグネの宝具多様は中々決まってます。バブルルート(チェーン)とトリガーハッピー(銃)とダンスパーティーハンドベル)のトーチ爆弾&都喰らいの連携は大したものなのだが、悠二程度にベルの仕掛けを見破られているのはダメだ。追い詰められ(本人の申し出によるが)最愛のマリアンヌを爆弾使用する前後で複雑な愛情関係を示す二人は良い敵キャラしてたと思う。大キャパのシャナを見誤っての消滅とか、微妙に詰めは甘いのも愛嬌。贄殿遮那と夜笠は出消が自由自在ですね。この頃のシャナはまだ炎翼使えないから、ビル街を飛び移って移動してたんだなー。