魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜 #12「夏のソラ」【終】

「ソラは良い出会いをいっぱいしてきたんだなー」「私、東京行って良かった」、ソラの帰郷。「私、この魔法使うために頑張ってきたんだ…」、”ソラの花嫁姿が見たいです”父との約束の魔法依頼を果たしてソラの物語は終了。五年後、原、ひより、ほのか、黒田は良いとして、YASUKOのパートは長すぎでダルい。結局、沙織おばさんの娘は帰って来てないのか? 「会いに来たんです、彼女に…」、美瑛を訪れる豪太の魔法で締め。メールが最後の別れだったのはドライですなー。心を込めて&イルカで何となく第一作のキーワードを使ってるが、微妙な二段構えエピローグ最終回でした。

総評

写真みたいな背景というのは褒め言葉ではない。登場人物にカメラを向けず背景観賞を強制させられる展開は味なのか手抜きなのか微妙だが、本筋で何が起こってるのか状況が分かり難いのはいただけない。各話ラストで区切りが悪いのも不味い見せ方だったと思う。魔法士研修が夏期講習みたいな設定は面白いのだが、魔法依頼実習での依頼者との触れ合いと、研修生仲間のドラマで描きたい主題がどっちつかずになった印象。ソラと豪太が恋仲になるのも、ソラが死ぬ運命にあるのが判明するのも、色々とかなり唐突。なまらハッピーエンドじゃないので、後味も良くない。原先生の元ギタリスト設定や頻繁に登場するストリートミュージシャンなど、音楽との絡みも上手くない。沙織おばさんの娘は帰って来てないのか? 風音もイマイチ活躍しなかったなー。OPは結構好きでした。