琴美を連れて入江の田舎（母方の祖父宅）へ再訪問で、新婚で初訪問の回想がメインという読みきり番外編みたいな話。「一度見せておきたかったんだよ、お前に俺の田舎を…」と入江に殺し文句を言われると弱い琴子だが、孫を取られた祖父（丸亀克寿）や従兄弟連中に手痛い歓迎を受けて凹んだり、逆襲したり。「俺の選んだ女だからな」、入江は自画自賛か！ ホクロ（痣だと思った）の有無で分かったが、怪談で脅された琴子を助けてくれるのは、祖父でなく10代前のご先祖という妙な塩梅。
総評
冴えない琴子がイケメン天才入江に恋＆同居という、良い意味で一昔前の典型的少女漫画フォーマット作品。鈍臭い琴子の魅力と、入江の優しさは非常に分かり難い。全編に渡って活躍していた入江母がMVPだな。初期は殆どチンピラの金ちゃんにも見せ場があったし、医者になる切欠になったノンちゃんの再登場も良かったが、松本妹とか何のために出てきたのか疑問なキャラも存在する。中弛みはなかったけど、数話で高校や大学卒業してしまうので、少し展開が早すぎる気はしました。最終回は番外編みたいでしたが、結婚、出産とこのまま二世代目が続きそうな良いハッピーエンドでした。絶対ハッピーになるからね。
