西洋骨董洋菓子店〜アンティーク〜 #12「レシピ12 永遠の後味」【終】

誘拐犯に勝った橘の気持ちは完全には晴れないが、事件は解決し時は過ぎる。「永遠に続かないからこそ、少しでも長く続けられるように大事にして行こう」、ケーキを食べて美味いと言えるようになった橘。橘のマンションから引っ越すことにした千影。「あったかい味のするケーキをもっと作ってみたい」とフランス修行を考えるようになったエイジ。小野の妹の結婚式もちゃんと進んでいる。店先で因縁の相手と出会うが気付かない意味深ラスト。

総評

洋菓子店アンティークを巡る日常とオーナー橘のトラウマになった誘拐事件を絡める展開。微妙に暗い過去を背負っているメインキャラと店でのドラマはテンポが良くて、友人・師弟・主従関係も美味く描かれていた。因縁の事件については、もやもや解決だけど、魔性のゲイ小野に対し、橘はノーマルだったり、仕事には真剣に取り込んでいる部分は格子がしっかりしていて、現実離れしたショボイBLとは一線を画する。デフォルメ顔がムーミンしてるのも楽しかった。デパ地下出店にて、千影が接客スキル、エイジが職人センスを見せる話が結構好きです。ケーキもめちゃめちゃ美味そうだった。