青い文学シリーズ #10「走れメロス」後編

どこまで妄想だったのかは分からないけど、机の上でメロスがバトルしてたり、舞台上の城島と客席の高田がリンクして芝居する演出が変わっている。盗んだ自転車で走り出して、「15年間、僕がどんな思い出待ち続けていたのか君に分かるか!」、余命幾許もない城島の下に駆けつけて叫ぶシーンは熱い。「もう待つ必要がなくなってしまった。それが一番辛いことだ…」、あの日、投げ捨てて針の止まった時計が形見として高田に渡るのも何だか良い。