二十面相の娘 #22「チコ」【終】

時は三年後、所はロンドンでチコを訪ねる春華。「貴女も止まらずに生きているわ。とてもよく笑うようになったもの…」、迷子の両親探しに張り切る辺りは相変わらずで、霧のロンドンに現れる怪人と対決したりするが、最初から警察に行けと言いたい。ケン&香山も元気にやっているようだ。”チコ”と呼んでドライに去っていく春華は、結婚前の気持ち整理と親友を心配しての訪問だったらしい。「何かが始まる、そんな予感がするの」、一味に花を捧げ、チコも明日へ向かって歩き始めるラスト。一話に繋がるシーンも描いたエピローグでした。

総評

戦後の昭和浪漫テイストで、二十面相一家に身を置くことになった少女:チコの物語。列車や飛行船が暴走する場面は結構大味だったけど、限定空間や高所などを走り回るアクションシーンは中々決まってた。あと、チコ編より二十面相一味編をもうちょっと見たかった気もするかなー。足手纏いであまり役に立たないけど春華、トメさんのキャラは好きでした。中半以降の白髪鬼や教授との対決は、どうも現実離れした超人描写が多く、主導権を取れない防戦ばかりでやや疲れる。