薬師寺涼子の怪奇事件簿 #13「東京デッド・オア・ラブ(後編)」【終】

「進軍開始、目指すは芝よ!」、メイドの奪取した戦車爆走でバトルシーンは中々爽快。室町の方はイマイチだった。メイドがパリに行っていたのはアンチ反魂の香水を持ち帰るためで、これが勝利の鍵になるので極めて重要。「貴女、死ぬのは怖くないの?」「勝つことの方が重要」、瑠璃子との対決でも、洗脳装置である東京タワーをミサイルで破壊するメイドが大活躍で、相変わらず泉田には説明がない。「ウチに来なさいもなみ」、涼子節は命令口調だけど、ちゃんと考えているのかも知れない。反魂とクローンがちゃんぽんになってる気がするが、瑠璃子の記憶も継承して甦ってきそうだな…。野長瀬も隊長もショボイ最後だ。メイドともなみは同年代なのかな。泉田の台詞が最後までいかないラストもらしい。

総評

怪奇事件というタイトルだけど、心霊現象ではなくバイオ医療系事件が大半。警察手帳を見せた警官を監禁するのは当たり前で警察を名乗っても余裕で発砲してくる犯罪者と対決する大味な作風。警察も警備会社もセキュリティが甘いです。ビルや屋敷や施設を破壊しまくり、終盤は軍事兵器でドンパチやり合う無茶苦茶な展開。大人気なく我侭な涼子に説明が殆どないまま振り回される泉田は忠実でよく訓練されており、そういう部下の生活を見せるというのはある意味大人のドラマ。犯人は分かり易いし、だいたいが自爆気味なので、推理ものではない。生天目仁美は結構ハマっていたと思う。