妖狐×僕SS #3「ほんとうの契約」

凜々蝶様、学校に行く&双熾とすれ違うの巻。「君は情もなく優しくできるのか?」、白鬼院の先祖がえりではない自分を見てくれた双熾が、屋敷で周りに居た愛想を浮かべる取り巻きが重なって…。冒頭の妹に愛情を注ぎ、妹のために怒る父親が、自分の代わりに罵詈を浴びせる同級生に腹を立てた双熾が重なることで、気持ちが戻る構成も良くできている。「今度はこちらから依頼しよう。僕のSSになってくれ」、一方的ではない契約になったということね。一連のシーンの凜々蝶の描かれ方も、背景が白くなるエフェクトなど目を引くようになっていると思う。