『天保異聞 妖奇士』(第25話)【最終回】

前島聖天にて、西の者達の妖夷召還と政府転覆開始。鳥居と共闘は出来すぎだが、政治抗争で動けず顔を顰める小笠原が前の類似場面とは異なり”蘭学より命より重い物”のために動くのは中々盛り上がる。遊兵が往壓なのもバレバレだけど、全奇士が個人漢神武器を持って大暴れは爽快。神剣<漢神なのは笑える。神宣言してる西の者達があっさり全滅するのは流れ上、仕方ないかな。異界に取り込まれたアトルへ「お前がオレを救ってくれていた」の口説き文句はベタ。人は異界を物語を求め、アトルが事件持込→出動のように奇士の活躍は続くラスト。

総評

江戸妖怪バスターズ。前半は、次回へ決着を持ち越す構成などグダグダで掴みを完全に失敗したが、中半以降の日光編あたりから妖怪作品だけに化ける。狂斎投入で謎解きにも深みが加わり、宰蔵が弄られて愛嬌が出てアトルとの漫才も冴えるなど、各キャラが魅力的になり悩みも共感できるようになった。やや駆け足感はあるものの話のテンポは良く、急に面白くなった(後半コケた『パンプキンシザーズ』と好対照)。妖夷との漢神戦闘は面白いギミックで、駁の空中戦や怪獣格闘などは非情に格好良く出来ている。何故か男性の裸が多いという変なサービスもあった。