シゴフミ #12「シゴフミ」【最終回】

父を告発し、学校に通う文歌は主にイロモノとして注目されるが、写メ撮影音のイヤらしさが良く出ている。でも、三年前の銃で撃ったことは流れたのか? 「はじめまして、お母さん」、親の自覚が全く無い実母はもはや他人同然、夏香の家族にも迷惑がかかるし、行く当ての無い文歌の辿り着いた先は実家。「本当はミカだって生きていたいくせに、消えたく無いくせに」〜「ボクを出してくれてありがとう」まで、フミカと文歌の本音でのぶつかり合いと殴り合いは、感情の起伏が乏しかったフミカとのギャップもあるが、怒って泣くシーンまで中々熱い。これまでのゲストキャラが登場するEDも良い感じでした。

総評

「生きてる人間は嘘をつく」、現代社会の人間関係におけるネガティブ面がてんこもり。初回からメインゲストの少年が、思いを寄せる少女に刺されるのはインパクトがあった。チアキの過去話は泣ける良い話だったんだけど、肝心のフミカと文歌の話は謎を残したまま消化不良気味に終わったのが残念。とはいえ、様々な人間模様とそこにやってくる配達人とシゴフミの織り成すドラマは面白かったです。エピソードの関係上、現実との兼ね合いで修正や放送中止があるくらい社会に鋭く切り込んだことも評価したいと思う。