昭和浪漫

二十面相の娘」(小原愼司)は、自分を疎む養父の下を逃れ、怪盗団と一時期過ごした少女が現実社会に戻ってきた後、ある目的を持って行動していく話。昭和浪漫な雰囲気のある世界観が魅力的だ。現代の探偵モノが携帯トリックやらあってゲーム感覚で素っ気無いのに対して、神秘的なものがあります。本家:江戸川乱歩明智小五郎シリーズは子供の時によく読んだもので、「あすこをみてごらん」という旧仮名遣いが印象的だったなあ。で、最後に追い詰められると火薬を仕込んだ樽に松明を突っ込むか、一人乗りヘリコプターで飛んでいくのがパターン。